GA4×AI分析:GoogleアナリティクスのデータをLLMで深掘りする実践テクニック
PAAANの要約
GA4のデータをBigQueryにエクスポートし、LLM(Claude/GPT)を使って自然言語でデータ分析を行う環境を構築する方法を解説。SQLの知識がなくても「先月のコンバージョン率が下がった原因は?」のような質問で深い分析が可能になる。
※ これはPAAANによる要約です。詳細は元記事をご覧ください。
この記事でわかること
- 1GA4→BigQuery連携の初期設定は30分で完了可能
- 2LLMへのコンテキスト提供にはテーブルスキーマの要約が効果的
- 3Claude Artifactsを使えばグラフ付きレポートも自動生成できる
- 4定型レポートはプロンプトテンプレート化で完全自動化が可能
- 5自然言語クエリで分析速度が5倍に向上し、非エンジニアでも実行可能
はじめに
GA4は強力な分析ツールですが、深い分析をするにはSQL知識やデータ分析のスキルが必要です。LLMを組み合わせることで、「先月CVRが下がった原因は?」のような自然言語の質問で高度な分析が可能になります。
システム構成
GA4 → BigQuery → LLM(Claude/GPT)→ レポート出力
Step 1:GA4→BigQuery連携
GA4の管理画面からBigQueryリンクを設定します。設定手順:
1. GA4管理画面→「BigQueryのリンク」 2. BigQueryプロジェクトを選択 3. エクスポート設定(日次/ストリーミング)を選択 4. 完了(約30分)
Step 2:LLMへのコンテキスト設定
LLMがGA4のデータを正確に分析するために、以下のコンテキストを提供します:
| コンテキスト要素 | 内容 |
|---|---|
| テーブルスキーマ | events、user_properties等のカラム定義 |
| ビジネスコンテキスト | コンバージョンイベントの定義、重要KPI |
| 分析ルール | 日本時間での集計、特定パラメータの意味 |
| 過去の分析パターン | よく使うクエリのサンプル |
Step 3:自然言語クエリの実行
実際のクエリ例と分析結果:
**質問**:「先月と今月のコンバージョン率を比較し、下がったチャネルを特定して」
**AIの出力**: - SQLクエリの自動生成→実行 - チャネル別CVR比較表の生成 - 「オーガニック検索のCVRが15%低下。ランディングページ別に見ると、/product-aページの離脱率が20%上昇している」等の分析コメント
定型レポートの自動化
以下の定型レポートをプロンプトテンプレート化し、週次・月次で自動生成:
- ·週次KPIサマリー(PV、UU、CVR、売上)
- ·チャネル別パフォーマンスレポート
- ·ランディングページ分析
- ·ユーザー行動フロー分析
- ·異常検知レポート(KPIの急変を検出)
Claude Artifactsの活用
Claude Artifactsを使うと、分析結果をグラフやチャートで可視化したHTMLレポートを自動生成できます。経営会議向けのダッシュボードも自然言語の指示だけで作成可能です。
まとめ
GA4×LLMの組み合わせは、データ分析の民主化を実現します。SQLやデータ分析の専門知識がなくても、自然言語で高度な分析が可能になることで、マーケティングチーム全体のデータリテラシーが向上します。
言及されたツール
よくある質問
Q. BigQueryの利用料金はどのくらいですか?
GA4からのデータエクスポートは無料です。BigQueryのクエリ実行料金は処理データ量に応じて課金され、月間1TBまでは無料枠に含まれます。一般的なWebサイト(月間100万PV程度)であれば月額$10〜$50で収まります。
Q. Claude以外のLLMでも同じことができますか?
はい。GPT-4o、Gemini Pro、Llama 3なども同様の分析が可能です。ただし、BigQueryのSQLを正確に生成する能力はClaude 3.5 SonnetとGPT-4oが特に優れています。コスト重視であればGPT-4o miniも選択肢に入ります。
Q. セキュリティ上の懸念はありますか?
GA4のデータには個人を特定できる情報は基本的に含まれませんが、カスタムディメンション等で個人情報を格納している場合は注意が必要です。LLMにデータを送信する前に、個人情報のマスキング処理を行うことを推奨します。
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著者情報
石川達也
デジタルアナリスト
Webアナリティクス歴15年。GA4の日本国内導入支援を100社以上経験。AI×アナリティクスの実践手法を研究・発信。